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ボスニア紛争初期のBiH軍ヴォイニクさん。女の子なのでヴォイニツァさんかしら?捕虜に服の色をからかわれてムッとしているご様子。別にARBiHに対する悪意があって描いた訳ではないので、悪しからず…

BiHのユーゴスラヴィヤ脱退時に、最初に直面した深刻な問題の1つが軍事物資不足でした。折りしも独立当初のBiHは、サライェヴォ政府軍と国内のセルビヤ系民兵隊、フルヴァツカ系民兵隊、更にはユーゴスラヴィヤ連邦軍までもが銃火を交える戦乱の真っ只中。急いで物資を調達しないといけませんが、生憎支配地域が最も小さく、更には内陸で孤立していたサライェヴォ政府は将兵に揃いの軍服を支給する事さえままならない状況に置かれます。

そこで国内の被服工場が軍服製造の為に接収されたのですが、その中には婦人服の工場も含まれていました。結果として、桃色だの菫色だの空色だのといった可愛らしい色の軍服が大量に生産され、前線の将兵さん達に支給されてしまいました。

ちなみに初期は他にも、ジーンズやTシャツなどの私服で戦闘に参加した将兵も少なくなかったようです。スルプスカ共和国やUÇKの民兵がもっとまとまりのある服装をしていたのを考えると、ちょっと物悲しいです。ちなみに彼女が手にしているのはユーゴスラヴィヤ製のザスタヴァM70B自動小銃ですが、銃身がちょっと長くなっちゃいました。